#1【初心者向け!】レオパ飼育に必要な情報、まずはこれを読んでみて!
1.レオパードゲッコー(レオパ)について知ろう
1-1. ヒョウモントカゲモドキとは?
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の1種で、近年ペット化が進んでいる生き物です。英名をレオパードゲッコーといい、愛称は”レオパ”ですね!ブリーディングにより様々なカラーリング(モルフ)があり、非常に奥深く、飼い主を沼らせることが多いペットです笑
1-2. 特徴
野生のレオパは、主にアフガニスタン、パキスタン、および北インドの乾燥地帯に生息しています。そのため、水の少ない熱帯地域で生きるための進化をし、以下のような特徴を持っています。
- 大人になると約20cmほどに成長する
- 美しい斑点模様や色彩があり、さまざまな種類(モルフ)が存在する
- 肉食で、昆虫類を好んで食べる
- 夜行性で、昼間は主に隠れて休んでいる
- 基本的に温厚で、マイペースで、のほほんとしている
1-3. 環境
上記のような野生下での生息環境と近い状態を人工的に作り上げることが必要です。特に、レオパは変温動物であるため、温度管理には最新の注意を測りましょう。また、シェルターや岩場など隠れられるところやよじ登れるところを作ると、行動パターンが増え、いろんな表情のレオパを観察することができます。
1-4. 寿命
レオパの寿命は10年〜15年程度です。
ただし、レオパは非常に繊細な生き物でもあります。ずっと持ち抱えられたり、飼育環境が変わったりするとストレスがかかり、短命になりやすい傾向があります。特に音に敏感のため、大きな家庭音などでストレスを感じるケースもあるようです。
適切に育てることで長生きできるので、ストレスをかけず、のびのびと生活できる環境づくりを心がけましょう!
1-5. エサ
レオパの餌は、基本は昆虫です。
生きている昆虫(活餌)が一番良いとされていますが、最近では冷凍餌や人工飼料が登場し、餌の種類が増え、非常に飼いやすくなりました。
レオパは非常に好き嫌いのある個体が多いです。複数の餌を給餌しながら、相性のいいものを探して行きましょう!できれば、1種類だけでなく、2~3種類の食べてくれる餌を用意しておくと安心です。
特に人工飼料の場合、生きた昆虫を食べ続けてきたレオパからすると、新しい食べ物であり、餌として認識できないケースもあります。そのため、レオパの餌を選ぶ上で、餌の”嗜好性”の高さが非常に重要になります。人工飼料での飼育をする場合、SNS等で嗜好性を確認してから購入することをオススメしています。
ちなみに、活餌を怖がって食べないというレオパもたま〜に見かけます笑
それはそれで可愛いですね!
1-6. 価格
レオパの生体の一般的な価格は5,000円〜2万円程度です。
場合によっては3,000円などの非常に安く売られているケースもあります。他方で、珍しいモルフなどは20~30万円などで取引されることもあり、非常に奥が深い世界です。
レオパの生体は、ペットショップやイベントなどで購入することができます。
特にイベントでは多くのブリーダーが集まるため、多種類のレオパや爬虫類を見ることができます。
生体以外の初期費用は、概算で1.5~2万円ほどかかります。飼育に必要な備品類や餌がそれにあたります。
ランニングコストの多くは、餌代で1000円/月ほどかかります。そこまで維持費用がかからないのも飼育が始めやすい理由の1つです。
2.レオパードゲッコーの飼育方法
2-1. ケージについて
レオパの飼育には、適切なサイズのケージが必要です。ケージは最低でも横幅30cm以上のものを使用します。
初心者のうちは市販のケージを使用するのが管理の面でも脱走防止の面でも好ましいです。
観音開きタイプのケージを使うと日常のメンテナンスがしやすくなります。
プラやアクリル製のケージは軽いため汚れた際の丸洗いが楽になります。
また、広すぎるケージは温度管理が難しくなりますが、ある程度広さがあって高さが30cm以上あるとケージ内のレイアウトが工夫でき、新しい仕草や立体行動を観察することができます!
ケージの中にはレオパが安心して過ごせるシェルターを用意しましょう。
また温度管理のための温度計や保温器具を設置します。
2-2. エサの与え方
レオパは餌を聴覚で存在を認識し、嗅覚で位置を確認し、視覚で狙いを定め、一気にパクリと食べます。そのためそれぞれの器官に働きかけながら給餌することが必要です。活餌の場合、動き回るコオロギを自力で見つけ出し、自力で捕食することができます。その動作と同じことを冷凍餌や人工飼料でもやることが必要です。
ピンセットなどで餌を持ち、顔の目の前で、小刻みに揺らし、存在をアピールします。狙いを定めたら食べやすい位置に餌を動かし、ピンセットから直接給餌します。レオパの口より少し小さめの餌が与えやすいです。
2-2-1. エサを与える頻度
餌を与える頻度は、成長度合いによって変わってきます。
2-3. 飲水について
浅めの容器に新鮮な水を用意することが必要です。夜間に飲水する場合もあるため、水が減っていなくても、新鮮な水に交換してあげましょう。水入れから飲水しない場合は、霧吹き等でケージ面に水滴を作ってあげると良いでしょう。
2-4. 紫外線ランプについて
レオパは主に夜行性であるため、特別な紫外線照明は必要ありません。ただし、木洩れ日のような光があたる場所を作ることが必要です。
2-5. 温度・湿度管理について
レオパの飼育において、飼育環境を整えるのは非常に大事です。特に日本のような四季のある国での生育の場合、温度の管理が一番神経を使う部分でしょう。
温度計、できれば湿度計つきの温度計をケージ内に必ず設置しましょう。
ケージ内の気温が25~30度になるように管理します。
ケージの中で温度勾配を作り、レオパ自身が暖かいところと比較的涼しいところを行き来して調節できるようにすることが望ましいです。
温度勾配を作る場合は低温部25~30度、高温部30~32度程度がよいとされています。
また、パネルヒーターをケージの下に敷いた場合、直上の底面が熱くなり、低温やけどを起こす場合があります。
ヒーターの上にはシェルターを置かないようにしましょう。
またサーモガンで直上温度が確かめられると安心です。
2-6. 床材について
ケージの底には、床材を敷き、生活しやすい環境を作ることが必要です。爬虫類専用の床材を活用するのが一番安心ですが、ペットシーツなどで代替することも可能です。その際、清掃のしやすさ、誤飲防止を気にかけることが大切です。
ソイルやヤシガラは、湿度が保てたり、掘る様子がみられたりするところが良い点です。
ペットシーツは、手に入り安く、掃除も簡単なため、飼育数が多い人や飼育上級者の方がよく使っている印象です。
2-7. その他注意点
日々の飼育の中で、こまめに健康管理をしていくことが大切です。
特に便の有無やその状態を、健康状態のバロメーターになるため、チェックするように心がけましょう。
確認ポイントは、以下の通りです。
・便をその日にしたか?
・給餌量に対し、糞が適切に排出されているか?
・消化不良になっていないか?(餌の形が残っているなど)
・血や異物などが混ざっていないか?
2-7-1. 過度の多頭飼いを避ける
レオパは他のペットと比べて、省スペースで育てられ、飼育の手間も少なく、色の種類(モルフ)などが多いため多頭飼いしたくなる要素が非常に多いです。現にほとんどの方が多頭飼いしていると思います。一方で、過度な多頭飼いにより、のびのびとした飼育環境を整えられず、ストレスを与えてしまい、短命になるケースも少なくありません。飼育上級者やブリーダーでない限りは、過度な多頭飼いは避けることをオススメしています。
2-7-2. 脱皮不全に注意
レオパは成長と共に脱皮をします。脱皮が始まる数日前に、体の色が白っぽくなり、足や口を使って白くなった古い皮膚を剥がし始めます。脱皮にも個性があり、10分程度で完了する個体も入れば、1日かけて脱皮するものもいます。通常脱皮した古い皮膚は、脱皮しながら食べてしまいます。脱いだものが残っている場合や脱皮ができていない箇所が残ってしまう”脱皮不全”の場合は、獣医に相談しましょう。
3.終わりに
本ブログでは、レオパの特徴や基本的な飼育のポイントを紹介してきました。その美しい模様や愛くるしさ、のほほんとした性格など、沼にはまっていく飼育者が多いのには頷けます。ぜひみなさんも一緒にレオパの沼に一緒に入りましょう!
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