#9【解説記事】レオパの尻尾 〜プリプリ具合から健康状態をチェックしよう!〜

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0.はじめに

こんにちは、レオバイトのRです。今回のラボはレオパードゲッコーの尻尾についてお話していきます。大きくふっくらとしたかわいい尻尾。レオパの特徴の1つと言えるでしょう。
この尻尾がどのような役割があるのか、お話していきたいと思います。


1.レオパードゲッコーについて

 1-1. 名前の由来

英名であるレオパードゲッコー(Leopard Gecko)を略称した「レオパ」と呼ぶことが多いですが、和名ではヒョウモントカゲモドキという名前で聞いたこともあると思います。レオパード(Leopard)・ヒョウモンは両方ともレオパの特徴である体表の模様が豹柄に見えることに起因しています。トカゲモドキ、トカゲはそのまま爬虫類の「トカゲ」を意味していますが、モドキとは「似ているもの」を指しています。基本的にはヤモリに近いのですが、トカゲモドキには一般的なヤモリが持つ、壁に張り付くためにある指先の趾下薄板(しかはくばん)がないことや、ヤモリ類が持たない瞼を持つなど独自の特徴が挙げられます。ヤモリなのにヤモリの特徴ではなくトカゲの特徴を持つことから、「トカゲモドキ」と呼ばれています。

 1-2. 分布と生息地

野生下に生息しているレオパはインドの北西部、パキスタン、アフガニスタンの南部にかけて分布しています。ただ、乾ききった砂漠ではなく、やや乾燥した岩石が転がっていてまばらに草木が生えている荒野や平原になります。

 1-3. 種類と分類

生物分類学的には有隣目-トカゲ亜目-ヤモリ下目-ヤモリ科(トカゲモドキ科)-トカゲモドキ属-ヒョウモントカゲモドキになっています。トカゲモドキ属の近縁種として有名なのはニシアフリカトカゲモドキが挙げられます。


 1-4. 特徴と体の特徴

爬虫類であるレオパは外温動物になり、周囲の気温を利用して体温を上昇させます。そのため、ケージ内の温度が低くなれば新陳代謝が落ち活動が鈍くなります。ケージという限られた空間の中ではレオパが自分で体温調節することが難しいので、適切な温度管理をすることが求められます。視覚は非常に弱く、静止したものを認識することが難しいです。そのため外部からの情報の多くを聴覚や嗅覚で得ています。

 1-5. 大きさ

レオパは大きく分けて、①ベビー期/②ヤング期/③アダルト期の3つの成長ステージに分けられます。

①ベビー期:生後3~4ヶ月ぐらいまでの赤ちゃん。体長は10㎝未満で体重は5~30g。

②ヤング期:生後4~12ヶ月の子ども。体長は10㎝~20㎝で体重は20g~70gほど。

③アダルト期:生後12ヶ月以上の大人。体長は15㎝~25㎝で体重は50g~90gぐらい。

もちろん個体差によって大きさは変わるので、目安として参考にしてください。

 

 1-6. 寿命

レオパの寿命は健康なら10年以上は生きることは珍しくありません。ただし、レオパは非常に繊細で、飼育環境が変わったりハンドリングしすぎたりしてストレスがかかり、短命になってしまうことがあります。適切に育てることで長生きできるので、のびのびと暮らしていける環境づくりをしてあげましょう。

 1-7. 人気の品種(モルフ)

レオパにはたくさんのモルフがあり、レオパが人気である理由の1つです。中でも代表的なモルフをいくつか紹介したいと思います。

①ハイイエロー:レオパの中でも比較的安価で購入しやすい品種です。この黄色の体に黒い豹紋があるのが特徴で、レオパといえばこのカラーリングというイメージがあるモルフです。

②スーパーマックスノー:黄色みがなくなり、白地を基調に背中に黒い模様(スポット)があり、目もソリッドアイという真っ黒の瞳をしているのが特徴のモルフになります。

③タンジェリン:きれいなオレンジ色が特徴で比較的スポットが少ないモルフです。


2.尻尾の重要性

 2-1. 尻尾に栄養を貯める機能

尻尾には栄養を蓄積する機能が備えられ、食糧不足に備える役割があります。尻尾には、主に脂肪が蓄えられ、その他の栄養素が含まれています。これにより餌や水分が不足した場合に、尻尾から栄養を摂取することができます。アダルト期以降になると、尻尾の太さやハリを確認することでレオパの体調や栄養状態を知るためのバロメーターにもなります。

 

 2-2. 自切について

レオパは尻尾をつかまれたりすると、自分で尻尾を切り離すことがあり、これを自切といいます。尻尾にある尾椎の間の自切面があり、この自切面で切り離しやすい構造になっています。自切面で尻尾が切れても筋肉の収縮のおかげでほとんど出血することはありません。この切り離された尻尾はしばらく動き続けることで外敵の気を引き、その間に本体が逃げるのに役立ちます。

 2-3. 再生能力とその限界

自切された尻尾は再生しますが、再生した尻尾には自切面はなく骨も軟骨になります。何回も自切できず、栄養を貯めた尻尾を切り離すということはレオパに大きな負担がかかってしまいます。


3.飼育方法と注意点

 3-1. 必要な飼育環境

ケージ内は清潔に保ち、通気性のよい環境が望ましいです。また冬季など気温が下がる場合は保温管理に注意しましょう。またシェルターや岩場など隠れられる場所や登れる場所を作るなどして、本来の生息環境に近い状況を人工的に作り上げる必要があります。

シンプルな環境で飼育されることの多いレオパですが、多数のレオパを飼育しているショップやブリーダーではメンテナンスのしやすさも考えて、小型のケースにシェルターのみの環境で管理されていることが多いです。しかし、少数を飼育している場合に大きなケージを使用して、のびのびと生活できるようにしてあげることも良いでしょう。

 3-2. エサの与え方

レオパは昆虫食で基本的にはコオロギやミルワームなどを食べています。生きている昆虫(生き餌)がよいとされていますが、最近では冷凍餌や人口餌の種類が増えて飼いやすくなりました。レオパは個体により好き嫌いが激しいです。毎回同じ餌だと飽きてしまうこともあるので、複数の餌を用意しておくとよいでしょう。生き餌を食べない場合や切らしてしまった時に人工餌をストックしておくとよいでしょう。

 3-3. 温度と湿度の管理

温度管理はレオパを飼育する中で重要な要因の1つになります。ケージの中の温度が

 3-4. 床材について

ケージの底には床材を敷き生活しやすい環境を作る必要があります。床材には様々な種類がありそれぞれメリットとデメリットがあります。詳しくは「床材」にフォーカスしたブログをご覧ください。

 3-5. 多頭飼いと脱皮の問題

本来の生態からレオパを多頭飼いすることは不可能ではありません。しかし、あまり狭い空間での多頭飼いは、レオパに大きなストレスを与えることになるでしょう。またアダルト期のオス同士が同じ空間にいると闘争が見られて怪我やストレスから精神的に弱ってしまいます。過度な多頭飼いはあまりオススメしません。

成長とともに脱皮をするレオパは、2~3週間に1度の脱皮を行ないます。脱皮が始まる数日前から体の色が白っぽくなり、口や手、壁を使い古い皮膚を剝がします。基本的には脱皮した皮はそのまま食べてしまいます。脱皮が残ったり剥がれていない場所が出来てしまう脱皮不全には気をつけましょう。

 3-6. 尻尾の扱い方

レオパの尻尾はフリフリしてかわいいだけではなく、栄養保管や外敵から身を守る時に使う大事な器官になります。レオパをハンドリングする際は尻尾をつかむのではなくゆっくりとお腹からすくいあげるようにしましょう。

 

4.よくある質問

質問1:自切したら病院に連れて行ったほうがいいの?
回答1:自切した傷口は縫合や塗薬をせずとも尻尾は再生します。
傷口が塞がるまでは床材が付かないようにキッチンペーパーなどにして清潔を保つようにしましょう。どうしても心配な場合は病院に連れていってあげましょう。

質問2:尻尾を上にしてユラユラ動かすのはなぜ?
回答2:威嚇しているときや餌を狙っているときに多く見られる行動です。

 

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