#11【解説記事】レオパードゲッコーの穴掘り〜適切なレオパの飼育環境をつくろう!〜
こんにちは、レオバイトのRです。今回のラボでは「穴掘り」について解説していきたいと思います。レオパードゲッコーを飼育していると床材を掘っている、または掘るしぐさをしていることがあると思います。床材がサンド系以外のキッチンペーパーなどでも見られる行動です。どうして穴掘り行動をするのかにはきちんとした理由があるので、深掘りしてお話していきたいと思います。
1.レオパードゲッコーの穴掘り行動の理解
1-1. 穴掘り行動の本能的な理由まずは野生下でのレオパの様子を確認していきましょう。野生ではアフガニスタンやパキスタンの乾燥地帯に生息しています。また夜行性のため、日中は岩や雑草に隠れて過ごしていることが多いです。ですので、岩の隙間や草木の下に潜るため穴を掘り隠れられる場所を作っています。穴を掘るのは飼育下のレオパであっても同様で、床材を掘る様子が見られ特別おかしな行動というわけではないです。
1-2. 穴掘りと環境条件
穴掘り行動は安全な空間を確保するためや環境を整えるために行なっていることがあります。地面を掘ると湿度が上がることを本能的に知っているので、湿度が低すぎたり高すぎたりする場合に自分の好きな環境にするために穴掘り行動をすることもあります。
2.レオパードゲッコーの遊び場の作り方
2-1. 安全な穴掘り用の素材選び
床材にキッチンペーパーやペットシーツの場合に注意することがあります。それは床材の誤食です。なぜ、穴掘りから誤食繋がるかと疑問に感じるかもしれませんが、レオパは体こそ小さいですが、しっかりとした爪があり岩肌にくっつく力があります。その爪と力によりキッチンペーパーやペットシーツを破ってしまうことがあります。破ったキッチンペーパーの破片や、ペットシーツの吸水ポリマーが飛び出しそれらを誤食してしまうということに繋がってしまうのです。
もし、キッチンペーパーやペットシーツを使用している時にレオパが穴掘り行動をしている際はこまめな観察をしてあげましょう。
2-2. ケージ内での遊び場のレイアウト
流木やコルクを設置することで、そこを上り下りして運動できるレイアウトを作ってあげることで本来の生態に近い活動をすることができます。ただ、注意することとしてレイアウトした物が崩れてレオパが下敷きにならないようにレイアウトをしてあげましょう。
流木や観葉植物を置いて、木陰や高低をつくり、レオパの住みやすい環境を作ると良い
SNSでアンケートを実施して、レオパの飼育者さんにどのような用品を設置しているかを伺いました。シェルター以外にはどのような用品を置いているのでしょうか。
圧倒的に多かったのは流木で約半数の方が設置している結果となりました。続いては水入れや観葉植物の設置している方が多いようです。他にもハンモックやテントなどでレオパの安心できる空間や、遊び場所を作っている方がいるようです。
3.レオパードゲッコーのストレス軽減
3-1 穴掘り行動とストレスの関係
もしかしたら穴掘りはレオパのSOSかもしれません。本能的な理由でもお話ししましたが、レオパは岩の隙間や草木に隠れるために地面を掘るという行動をします。飼育下に置き換えると、安心できる良い環境を作ろうと穴掘りをしている可能性があります。狭いケージ内だと特に納得できる環境を作ることができずに穴掘り行動を続けることがあります。
また、適性環境下でも穴掘り行動をしている場合があり、その場合は体を動かして、楽しんでいたりストレス解消していたりする場合もあります。
3-2. 適切な環境の提供
ある程度大きいサイズのケージを使用して広い空間を提供してあげましょう。そこにシェルターや保温器具を設置し、レオパが快適に過ごせるようにするのが望ましいです。飼育動物が楽しく過ごせるように環境を整えてあげるのも飼育者の役目です。
4.よくある質問
質問1 穴掘り行動をしてるのは何か問題があるの?
回答1 特別心配する必要はありません。しかし、温度や湿度に問題がある場合は改善が必要ですので、温度計湿度計を確認しましょう。
質問2 うちでは穴掘り行動を見たことがないのですが大丈夫ですか?
回答2 穴掘り行動には個体差があり、同じ環境下でも穴掘り行動をする個体としない個体がいます。
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