#3【まとめ記事】レオパのお迎えにあたって知っておいてほしいこと

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こんにちは、ラボ担当のRです。ここ数年でペットに爬虫類を選ぶ方が増えてきましたね。今回はその中でも人気のある「レオパ」について基本的なことから、お迎えするときの注意点などをまとめました。よい爬虫類ライフを送れるように是非最後までお付き合い頂ければと思います。

1.レオパの基本情報

 

1-1レオパとは

正式名称は「レオパードゲッコー(Leopard Gecko)」と呼ばれ、愛称である「レオパ」は英名からなったものです。和名では「ヒョウモントカゲモドキ」と言い、レオパード(Leopard)・ヒョウモンは両方ともレオパの特徴である体表の模様が豹柄に見えることから来ています。

トカゲモドキのトカゲはそのまま「トカゲ」を意味しますが、モドキという言葉が付き、このモドキには「似ているもの」を指しています。トカゲモドキは基本的にはヤモリの仲間になりますが、一般的なヤモリが持つ、壁に張り付くためにある指先の趾下薄板(しかはくばん)がないことや、ヤモリ類が持たない瞼を持つなど独自の特徴が挙げられます。ヤモリなのにヤモリの特徴ではなくトカゲの特徴を持つことから「トカゲモドキ」と呼ばれています。

 

 

1-2生息地や生態

野生のレオパはインドの北西部、パキスタン、アフガニスタンの南部にかけて生息しています。乾燥しきった砂漠地帯ではなく、やや乾燥した岩石が転がっていてまばらに草木が生えている荒野や平原になります。また、意外かもしれませんが四季があり、日本のように蒸し暑い季節や降雪があるような地域も含まれています。そのような環境でレオパは夏には活発に活動を行ない、冬になると冬眠をするサイクルで過ごしています。

レオパは基本的には夜行性で日中には岩陰や草木の間に隠れて過ごすことが多く、夜になると棲み処から出て食事などの活動をします。レオパは肉食で主に昆虫類を好んで食べています。飼育下でも餌用の昆虫が多用されています。最近では人工餌も豊富になり様々な種類が販売されています。



    1-3モルフ

    モルフ(Morph)はあまり聞きなれない言葉かと思います。この言葉は爬虫類や両生類の品種を指す言葉として使われていることが多いです。簡単にいうとレオパの見た目の色や模様の特徴を「モルフ」といいます。レオパのモルフは現在多様性に富み、爬虫類即売会やショップで自分の好みのモルフを見つけることが楽しみの1つになるほどです。

    ここで少しモルフの紹介をしたいと思います。

    ①ハイイエロー:レオパと言えばこのカラーリングを思い浮かべる方も多い、黄色をベースにした体表に黒い豹柄が特徴的です。野生個体の黄色みが強い個体をかけ合わせて生まれた品種で、ノーマルと呼称されることもあります。

    ②タンジェリン:美しいオレンジ色の個体が多く、ハイイエローの選別交配の中で生まれたモルフです。様々なブリーダーが独自の色や模様を確立させているほど魅力的なモルフです。

    ③スーパーマックスノー:体表のベースは白色で黒い紋様が美しく、目は真っ黒になるモルフです。黒い紋様は個体によって違いがあり、その大きさや数でそれぞれ好みがあるでしょう。

    ④アルビノ系:色素が薄く淡い色合いを持つ個体が多いです。大きく分けて3種類のアルビノがありそれぞれの特徴も異なっています。モルフによっては真っ白になる個体もあります。

    ⑥ブラック系:アルビノとは対照的に黒くなる個体の多いモルフです。真っ黒の個体は流通数が少なく他のモルフより高価な傾向にあります。

      販売されているガチャポン。様々なモルフで展開されている。

       

      1-4. オスとメスの違いと見分け方

      レオパの性別は生後だいたい3ヶ月頃から分かります。その見分け方は、生殖器の有無を確認する方法が一般的です。オスは総排泄孔の尻尾付近にヘミペニス(生殖器)が収納されている膨らみ(クロアカルサック)が2つ存在します。また、前肛孔がへのじに並ぶのもオスの特徴です。この膨らみは大人になるにつれて大きくなるため、ベビーの時はなかなか見分けるのが難しいです・・・もしベビーやヤングの生体を飼われる方は、生体販売者に確認されるのが一番良いと思います。ただしそういった方でも判断できないケースもあります。そのくらい見分けが難しいのです・・・

       

      2.お迎え

      2-1お迎え前に”知ってて欲しい”こと

      レオパの寿命は健康に生活ができていると10年以上生きることは珍しくありません。長ければ20年以上生きていると記録されている個体もいます。長い付き合いになるので、終生飼育ができるかよく考えてお迎えするとよいでしょう。

      また、レオパは肉食性の強い生体になります。基本的には活きコオロギを与えることが一般的です。昨今は人工餌も豊富にあり、個体によっては人工餌を中心に食べて過ごしている場合もあります。しかし、拒食などで生き餌しか食べない時期があるかもしれません。いざというときは生き餌を与える覚悟を持ちましょう。


      2‐2どこでお迎えするの?

      レオパはエキゾチックアニマルの専門店やブリーダー、爬虫類即売会のイベントなどで購入するのが基本でしたが、最近では総合ペットショップやホームセンターのペットコーナーでも見る機会が増えてきました。どこでお迎えするのにも、事前に飼育の基礎を知り、必要なことを確認をしてお迎えをしましょう。初めてお迎えするときはフォローがしっかりとした専門店やブリーダーからの方がよいでしょう。

       

      2‐3お迎えする時に確認したいこと

      お迎えするにあたってショップやブリーダーに確認しておきたいことがいくつかあり、基本的な部分として個体の年齢や性別、モルフ名が挙げられます。ショップでは詳しい年齢までは分からない場合があるので入荷日の確認をしておくとよいでしょう。

      これらの情報は生体を購入するときに法令で定められた書類の控えが必ず手渡しされます。この書類には個体の基本的な情報や販売者の名前などが記入されているので大切に保管しておきましょう。

      個体の情報以外では、エサと飼育環境の確認も大事になります。

      エサについてはレオパに与えているエサの種類と頻度を確認しましょう。コオロギと一口で言っても冷凍なのか活き餌なのか、ピンセットであげているのか撒き餌なのか、何日毎に給餌しているかなど多様にわたります。コオロギも様々な種類があり、そこのショップブリーダーでは何をあげているのか違ってきます。お迎えしたばかりの頃は食べ慣れたエサを用意してあげることをおすすめします。

      飼育環境については、ショップやブリーダーでは室内を空調管理していて一定の環境になっています。元いた環境から急に温度の変化があるとストレスを感じ、エサを食べないなどの問題を引き起こしてしまうこともあります。購入先の飼育環境に似た環境を再現できるようにしましょう。

      慣れてきた後で、すこしずつ自分が飼育していきやすい環境に整えるようにするとよいでしょう。

       

       2-4お迎えした後の疑問

      実際にお迎えして育てていく中で困ったことや疑問になったことが出てくることがあると思います。お迎えしてから数か月以内であれば、まずはお迎えした先に確認してみることをおすすめします。お迎えしてから、しばらく経ってから調子が悪そうなときや異変がある場合は専門医を尋ねるとよいでしょう。第三者に質問すると詳細な情報不足で要らぬ混乱を招くことが少なくありません。なるべく、お迎えしたショップやブリーダー、獣医に確認しましょう。

       

      3.エサと栄養管理

       3-1エサの種類

       

      レオパは昆虫食で基本的にはコオロギやミルワームなどを食べています。生きている昆虫(生き餌)がよいとされていますが、最近では冷凍餌や人口餌の種類が増えて飼いやすくなりました。レオパは個体により好き嫌いが激しいです。毎回同じ餌だと飽きてしまうこともあるので、複数の餌を用意しておくとよいでしょう。活き餌を食べない場合や切らしてしまった時に人工餌をストックしておくとよいでしょう。

      ①活き餌

      肉食性であるレオパに最も適しているのは「生きている」昆虫になります。昆虫にも種類があり、コオロギやミルワーム、デュビアなどが入手と管理の観点からよく活用されています。活き餌の場合はカルシウムなどの添加を必ず行ないましょう。特に成長期には必須の栄養素になりますので給餌の度に与えるようにしましょう。

      ②冷凍餌

      冷凍されているコオロギが主流で冷凍庫で保存ができます。しかし、冷凍庫で保管しているからと言って長期間の保存はあまり推奨されません。エサを取り出したり、冷凍庫を開け閉めするたびに温度が安定せずに冷却状態が続いているわけではありません。また、脂質の酸化は防げないので、購入後は1ヶ月~3ヶ月ほどで使い切るようにしましょう。

      ③人工餌

      最近は様々な種類の人工餌がありチューブに入っている物や乾燥ペレットタイプなど多岐にわたります。総合栄養食として、昆虫の栄養素以外に追加で栄養素が入っているので食べすぎると肥満になりやすいので注意しましょう。

      レオバイトは練餌タイプで水に混ぜると固形になり、コオロギ以外の添加物はないので栄養素や匂いはそのままのコオロギで食いつきもよいです。代わりに不足している栄養素については別途添加する必要もあります。

       

      3-2拒食

      アダルト期のレオパが通常の飼育環境で2週間以上エサを食べないことがあり、この状態のことを拒食と指すことが一般的です。1ヶ月以上拒食が続く場合は注意深く観察し尻尾が極端にやせ細って来ている場合はすぐに動物病院で診断してもらいましょう。また、体に異常がない場合でも、6週間~2ヶ月以上拒食をしている場合は一度通院して、健診してもらいましょう。



      4.日々の管理

       4-1健康管理

      長期に渡り健康的に飼育する場合には毎日のお世話をしっかりとする以外にも、日々の健康観察を行なうことが大事です。観察するポイントとしては①見た目の変化②食欲③排泄物④行動⑤体重が挙げられます。

      ①見た目は尻尾の太さや顔を確認してください。尻尾の太さは健康のバロメーターにもなり、目・鼻・口・耳を重点的に観察して炎症を起こしていないか、出血がないかを確認します。レオパの尻尾についてはこちらから

      ②エサへの反応や食べた量の確認をしましょう。一番気付きやすい異常の一つでエサを食べないというものがあります。個体の体調不良ではなく、飼育環境が原因の場合もあるのでしっかりと環境を整えて、それでもエサを食べない場合は専門医に相談してみましょう。

      ③排泄物のにおいや形、色の確認をしましょう。レオパの排泄について詳しくまとめた記事はこちらから→https://www.leobait.jp/blogs/labo/7_nyosan

      ④足を引きずって歩いていないか、シェルターから出てくるかなど普段の様子と変わったことがないか観察します。食事の後やハンドリングのあとはいつもと違う行動を取ることもあるので、なるべく落ち着いている時に行なうようにしましょう。

      ⑤急激な体重の変化がないか定期的に体重測定を行ないましょう。長期にわたっての健康管理をするのに大事なものになります。成長ステージに合わせてきちんと体重が増加しているか確認をしましょう。

       

      4-2脱皮

      脱皮は古くなった皮を新しくするために行なっています。そのため、脱皮は生まれてから死ぬまで繰り返します。頻度は成長ステージや飼育環境の温度や湿度によって異なります。脱皮した後の皮は食べてしまうので気づかないうちに脱皮が終わっていることもあります。

      この脱皮がうまくいかずに体表の皮が残ることを脱皮不全と言います。脱皮不全が起きた場合は飼育環境に問題がある可能性があるので飼育環境を見直してください。残った皮は無理に引きはがさずにふやかしてから取ってあげましょう。

      脱皮の動画はこちら

      4-3多頭飼育

      レオパを飼育していると新しくお迎えしたくなることもあると思います。そういった場合に同じケージで飼育してもいいのか。レオパの本来の生態から考えると同じケージで飼育することはできないことはないです。しかし、自由に動き回れる空間があるか安心できる空間(シェルター)が複数あるかなど課題はあります。また、アダルト期のオス同士は争うこともあり怪我を負ったりストレスを感じたりすることもあるでしょう。ですので慣れていない間は単独飼育をすることをおすすめします。

       4-4ハンドリング

      ハンドリングと言って、レオパを手の上に乗せて触れ合うことができます。しかし、過度なハンドリングはストレスになってしまうので控えたほうがよいでしょう。基本的に上から突然触られるのを嫌う傾向にあり、上からつかむようなことは避け、下からすくいあげるように優しく持ち上げましょう。



      5お迎え準備に必要なもの

      5-1 準備するもの

      レオパをお迎えする前に準備しておきたい飼育用品がいくつかあります。

      ・飼育ケース(ケージ):

      アダルトであれば30×30ぐらいのケージが好ましいです。蓋はしっかりと閉められ固定ができるものにしましょう。レオパは意外に力が強く脱走することもあります。

       

      ・床材:

      ケージの底に敷くことでレオパが活動しやすい環境を作るために必要です。様々な種類があり、メンテナンスのしやすさや安全性などそれぞれ特徴があります。

      どの床材を使えばいいのか飼育者のスタイルによっても変わってきます。詳しくまとめた記事があるので気になる方はチェックしてください。https://www.leobait.jp/blogs/labo/6_yukazai

       

      ・シェルター:

      シェルターは安心できる空間を作るために必要になります。ケージは全面透明なものが多く、どこにも身を隠せないとなるとレオパのストレスになってしまいます。お洒落なシェルターも多く、床材に合わせてみるのもいいです。ただし、レオパがしっかりと入れる大きさのシェルターを選んであげましょう。

       

      ・ヒーター:

      ヒーターはケージの3分の1ぐらい程度に敷きます。全面に敷いてしまうと、暑くなり過ぎたときにレオパの逃げ場所がなくなってしまうからです。ケージ内の温度に勾配をつけて、高いところは30℃~32℃、低いところで26℃~28℃ぐらいになるように調整します。その際に温度計があると便利です。

       

      ・水入れ(霧吹き):

      レオパは比較的水切れに強く耐えることができるかもしれませんが、生物には水は必須の物になります。水入れを設置する場合は毎日清潔な物に入れ替えます。水入れをいれていない場合は1日に2回(朝夕)に霧吹きをすることをおすすめします。この時に留意する点として、生体に水がかからないようにすることと、霧吹きしすぎないことが挙げられます。

      水分補給の重要性についてはこちらの記事をご覧ください。

      https://www.leobait.jp/blogs/labo/8_mizuyari

      ・ピンセット(エサ皿):ピンセットは給餌や清掃等で使用します。ピンセットには竹でできた木製の物と金属製の物があり、用途によって数本あってもよいでしょう。

       

      5-2 お迎えした直後

      お迎えした直後は用意したケージに移してから2~3日はゆっくりをさせてあげましょう。給餌やハンドリングは行なわずに、霧吹きだけするようにしましょう。環境の変化によりストレスがかかっているのでその状態でエサを食べると吐き戻しや消化不良を引き起こし、拒食に繋がってしまうことがあります。お迎えして気になる気持ちはありますが、ぐっとこらえてしばらくは観察程度にとどめておきましょう。

       

       5-3 初期費用と継続費用

      飼育に必要な用品をそろえるのには大体2万円ぐらい必要になりますが、ケージの大きさなどで費用はかなり変わってきます。

      毎月のエサや床材の交換などでおおよそ1000円ぐらいになります。

      それとは別に光熱費の追加されるのであくまでも目安として参考にしてください。

       

      さいごに

      最後まで読んでいただきありがとうございます。

      初めから慣れた飼育は誰でも出来ません。手探りの状態でも良い飼育環境を整えてあげることが大切になります。特にレオパードゲッコーは先輩飼育者さんがたくさんいるので様々な情報を聞くことができます。しかし必ずしも100%正解の情報というわけでもないと思います。このラボも筆者が実際に経験し感じたことや、様々な情報を見聞きしてまとめたものになります。1つ1つ情報の取捨選択を行ない、レオパにとって快適にのびのびと過ごせるように飼育者が意識しなければなりません。

      これからもレオパの情報を発信していきますので、1つの情報としてご覧いただきたいと思います。衝動的にお迎えするのではなくしっかりとした準備をして、終生飼育ができるように願っています。



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