レオパの飼育では、主食である昆虫だけでなく、カルシウムやビタミンの摂取も必要になります。今回のブログでは、カルシウムに注目をして、その重要性や給餌の際のポイントを紹介します!
1. カルシウムの重要性
1-1. レオパードゲッコーにおけるカルシウムの役割
カルシウムは、たくさんの栄養素の中でも、非常に馴染みのあるものですね!特に子供の時の骨の形成のイメージが強いのではないでしょうか?レオパの場合でも同様で、骨格の健全な発達や筋肉機能の維持に不可欠とされています。成長期の個体にとっては、適切なカルシウム摂取が重要で、不足すると骨が脆くなり、変形や骨折のリスクが高まります。また、神経伝達や血液凝固にも関与しており、全体的な健康状態に大きく影響を及ぼします。
1-2. カルシウム不足による健康リスク
カルシウムの不足は、代謝性骨病(MBD)と呼ばれる病気を引き起こす可能性があります。レオパのよくある病気の1つですね・・・
MBDは骨が弱くなり、変形しやすくなる状態で、骨折や筋肉の痙攣、全体的な健康状態の悪化につながります。吉祥寺エキゾチック動物病院様のブログでもこのような記載があります。
(MBDの)症状としては、元気の低下、食欲低下、震えなどがあり、重度になると骨の変形(外見の変化)、成長不良、骨折、麻痺、消化管運動低下などが生じる場合があります。
2. カルシウムの補給方法
2-1. サプリメントの種類と特徴
カルシウムサプリメントは、レオパの健康を維持するために便利なアイテムです。ネットやECサイトで検索すると、たくさんの種類が出てきますが、それらはカルシウムの種類が異なることが多いです。いくつか使ってみて、相性の良いものを選びましょう。
カルシウムには代表的に以下3つの種類が使われています。大きく「吸収率」と「値段」が異なることがポイントです。
①炭酸カルシウム
・一番メジャーなカルシウム原料
・原料価格も安く、ペットフードでよく使われているものです。
・吸収率は他2つと比べてやや劣る
②乳酸カルシウム
・高価なカルシウム原料、人間のサプリにも使われたりする。
・吸収率が非常に高い。
③クエン酸カルシウム
・①炭酸カルシウムと②乳酸カルシウムのちょうど間にある原料。
2-2. サプリメントの適切な使用方法
生餌にサプリメントをまぶす”ダスティング”を行い、栄養バランスを整えます。給餌目安や頻度に関しては、それぞれのサプリメントの使用方法を確認の上、適切に扱う必要があります。
カルシウムの過剰摂取は、便秘などを引き起こすため、与えすぎには注意しましょう。
また、ビタミン類のサプリも同様に、過剰症を引き起こす可能性があるため、適切な量を与えるようにしましょう。
2-3. ビタミンDの必要性
ビタミンD3はカルシウムの吸収と代謝に重要な役割を果たします。一方で、レオパは夜行性のため、ビタミンD3が絶対に必要というわけではありません。
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